エピるとは？意味・使い方・背景もわかるカジュアル解説

「エピる」は、Z世代の若者を中心に日常的に使われているスラングで、「エピソード化する」「物語的に展開する」という意味を持ちます。身の回りの出来事や経験を、語りやすく興味深いストーリーとして話すことを指します。

例えば、友人との何気ない日常のやりとりや、印象深い出来事を、ユーモアやドラマ性を持たせて話す際に使われます。単なる出来事を「エピる」ことで、聞く人に面白さを伝えることができます。

「エピる」の語源は、「エピソード（episode）」から来ています。物語や話の一部分を意味する「エピソード」を動詞化した形です。

この言葉は、特にSNSでのストーリー投稿や、動画配信において、出来事を面白く演出して見せる際に使われることが多く、日常の何気ない瞬間を自分の「エピソード」として価値付けする文化から生まれました。

• 「今日エピることがあったんだけど、電車で隣にいた人が突然歌い出して！」
• 「昨日の飲み会、エピってて面白かったよ！」
• 「その話、もっとエピって話してよ！」

このように、誰かに面白い話や驚くような出来事を知らせたいときに活用されます。

「エピる」を使う際の注意点として、実際には面白くない話を無理に「エピる」ことがあります。これは聞く側に不自然さを感じさせる原因になり得ます。

また、過度にドラマチックに話を盛ってしまうと、信頼性を失う可能性もあるため、使いどころには注意が必要です。

「エピる」に似た言葉としては「盛る」がありますが、「盛る」は情報を膨らませることを指します。一方で「エピる」はストーリー性を与えることが焦点です。

年代によっても異なる言い回しがあり、例えば年配の世代では「話をおもしろくする」などの表現が一般的です。

「エピる」は、日常の出来事を物語として語ることで、聞き手に興味を持たせるスラングです。SNSやカジュアルな会話の中で用いられるこの言葉は、Z世代の表現力やコミュニケーション手法の一端を示しています。

しかし使用の際には、話の信頼性を損ねないように配慮し、適切なバランスで用いることが大切です。リアルな出来事を面白く語るスキルとして、「エピる」を活用していきましょう。