暇部とは？意味・使い方・背景もわかるカジュアル解説

「暇部（ひまぶ）」は、Z世代の若者たちがSNS上で仲間たちとのんびり過ごす時間を求める際によく使われるスラングです。主にLINEやInstagramのグループチャットで用いられ、暇な時間に何をするかを相談したり、誰かと過ごす時間を作りたいときに呼びかけたりする際に使用されます。「暇な部活」という言葉から派生したこの語句は、部活の活動のように自由で気軽な集まりをイメージさせます。

「暇部」という言葉は、「暇」と「部活動」が結びついた形で生まれました。部活動というと一般的に、特定の目的を持って集まるイメージがありますが、「暇部」はその反対で、特に何をするわけでもなく、ただ集まって何かをする、あるいはしない時間を共有することが主な目的です。この発想は、日本の若者が「ゆるさ」や「気軽さ」を大切にする文化的背景と関係しています。このように、ガチガチに決まったことをするのではなく、ただ一緒にいることを楽しむことが目的です。

「暇部」は、次のような状況でよく使われます。

• 「今暇部しますか？」という呼びかけで、誰かと何かを一緒にしたいときやただ話したいときに使います。
• 「今日の暇部どうする？」と、実際に約束ができているときに集まりの内容を相談する際に使います。

こうした使い方は、日常的に若者の間で行われているため、LINEやインスタグラムのグループチャットでの検索結果でもよく見かけます。

「暇部」という言葉は、初めて聞く人には特に誰かと積極的に時間を過ごしたいという積極性がないように受け取られがちですが、実際には逆で、誰かと共にリラックスして過ごすことを大切にしています。また、「暇」だからといって消極的な意味ではなく、自らその時間を楽しむ積極的な行動を示す言葉です。この文化を理解せずにネガティブに捉えると誤解を招く恐れがあります。

「暇部」は、似た言葉に「ダラダラする」や「ゆるい関係」などがありますが、これらとは違って、SNS時代のコミュニケーションの一環としていつでもどこでも参加可能な特性があります。これに対して、デジタルネイティブ世代の親である中高年層では「お茶しよう」や「時間つぶし」といった言い方が用いられます。どちらの表現も、リラックスした状況を楽しむ意味では共通ですが、呼びかけ方や表現の具体性が異なります。

「暇部」は、Z世代の若者たちの中でコミュニケーションの一部として広く使われる言葉であり、気軽でフレンドリーな時間を過ごすことを目的としています。異なる世代間でも意味は通じるものの、使われるシチュエーションやコミュニケーションの形態に少し差があります。誰かとリラックスした時間をともに楽しむための活動として、新しい文化として受け入れるのも、理解の一助となるでしょう。