「リモり」とは？意味・使い方・背景もわかるカジュアル解説

最近のZ世代の若者の間では「リモり」という言葉が広く使われています。「リモり」とは、リモートワークやオンライン授業などの「リモート」の状態を利用して、予定をキャンセルしたり、友達との集まりを欠席したりする行為を指します。つまり、面倒くさくなったり、気分が乗らなかったりする場合に、家から出ずに済むようにする行動を表しています。

「リモり」の語源は、「リモート」と「サボる」を掛け合わせたものです。リモートワークやオンライン授業が一般化した現代において、その便利さゆえに自宅から移動せずに生活を完結させることが可能になりました。そんな背景から、自宅にいることを選ぶ行動が若者の間で「リモり」として定着し始めました。

また、「リモり」には他にも関連語があります。「リモ活」は、リモートを積極的に活用する活動を意味し、「リモ充」という言葉は、リモートを利用して充実した時間を過ごす様子を表します。

日常会話やSNSでの「リモり」の使われ方を見てみましょう。例えば、友達との会話で「今日の飲み会、リモっちゃおうかな」といった具合です。または、「明日の登校、天気悪いからリモってもいい？」という表現も見られます。SNS上では「今日もリモりな気分」とつぶやくケースもあります。

「リモり」は便利な言葉ですが、使い方を誤ると誤解を招くこともあります。特に、友人との約束を何度も「リモり」続けると、信頼を失う原因となることがあります。また、仕事や学校の場面での「リモり」は、責任感の欠如として捉えられかねません。適度に使うことが大切です。

「リモり」に似た言葉として「サボる」がありますが、こちらは古くから使われる一般的な言葉です。また、「リモり」はZ世代特有のカジュアルな表現であり、中高年世代には馴染みのない言葉かもしれません。世代間で異なるニュアンスを理解しておくことが重要です。

「リモり」は、リモート時代を背景に生まれたZ世代ならではの言葉です。自宅から出ずに過ごす選択をした際の状態や行動を表現するこの言葉は、現代のライフスタイルを反映しています。しかし、使い過ぎるとネガティブな印象を与えることもあるため、バランスを意識した使用が求められます。世代間の違いやニュアンスを理解しながら、適切に活用しましょう。