エビデンス厨とは?意味・使い方・背景もわかるカジュアル解説
エビデンス厨とは?
「エビデンス厨」とは、物事に対して証拠や根拠を過度に求める人を指すインターネットスラングです。特に議論の中で頻繁に「その証拠は?」と執拗に迫る人を表現するために使われます。インターネットの各種掲示板やSNSで議論が盛り上がるときに現れることが多いです。
語源・背景
「エビデンス」は「証拠」を意味する英語”evidence”から来ています。もともと、科学やジャーナリズムなどの分野で用いられる言葉ですが、ネットスラングとして使われるときは、過度に理論武装をする人を揶揄するための表現となります。インターネットでは情報が溢れているため、何が真実なのかを見極めるために証拠を求めることが一般的になりつつあります。しかし、そのやり過ぎを揶揄する目的で「厨(ちゅう)」が付け加えられて「エビデンス厨」となりました。
よくある使い方・会話例
「エビデンス厨」がよく使われるのは、議論や意見交換の場面です。例えばSNS上でこういうやり取りが見られます。
- 「このコスメ、本当にすごい効果があるんだって!」
- 「エビデンスはあるの?エビデンス厨がうるさいからさ。」
このように、何かの主張があるときに、その正当性を証拠立てて説明することを求める人を指します。そして、時にそれが嫌味や皮肉を含むこともあります。
誤解しやすい点・注意点
「エビデンス厨」はその名の通り「証拠」を重視する傾向がありますが、あまりにも強調しすぎると周囲から煙たがられる場合があります。特に友人関係やカジュアルな場面で過度にエビデンスを求めすぎると、かえってコミュニケーションがぎくしゃくしてしまう可能性があります。
また、本来は合理的な行動である「証拠を求めること」が、口論を引き起こす原因となることもあります。意識的な使い方を心がけましょう。
類語・世代間の違い
「エビデンス厨」以外にも、似たような意味を持つ言葉があります。例えば「マウンティング」「リテラシー高」は、他人よりも自分の方が知識や情報を持っているとアピールする傾向を指します。これらは、特に大学生から社会人になる時期の若者の間で多く見られます。
世代間の違いとしては、Z世代の多くがインターネットに接する時間が多く、日常的に情報の真偽を確認するためのスキルや習慣がついていることが挙げられます。そのため、エビデンスの重要性を強調することで、理論的なアプローチを好む傾向があります。逆に、年上の世代は、時としてそのアプローチを過剰だと捉えることもあります。
まとめ
「エビデンス厨」とは、証拠を重視しすぎるあまりに他人を圧倒する人を指す言葉です。インターネット上での議論や会話の中で生じることがよくありますが、そのバランスを見失うと、友好なコミュニケーションを損ねる可能性もあるので注意が必要です。情報が溢れる現代では、正確な情報を元に意思決定することが求められていますが、柔軟なコミュニケーションも同様に重要です。