ファボるとは？意味・使い方・背景もわかるカジュアル解説

「ファボる」とは、SNSプラットフォーム、特にX（旧Twitter）で使用されるスラングで、「お気に入り登録をする」「いいねを押す」ことを指します。「ファヴ」（favorite）に由来し、主に好きな投稿や共感するツイートに対してリアクションを示す行動を意味します。

SNSでの「いいね」や「お気に入り」に相当する行為は、単なる応援や同意のサインとしてだけでなく、自己表現やコミュニケーションの一部として機能しています。

「ファボる」は、英語の「favorite」（お気に入り）から派生しました。元はX（旧Twitter）で星形のアイコンをクリックして投稿をお気に入りに登録する行為を指しました。その後、この行為自体がカジュアルなものとしてユーザーに広まり、日本の若者の間で「ファボる」という動詞として定着したのです。

背景には、Twitterの「いいね」機能が合併され、星のアイコンからハートへと変わった経緯がありますが、日本では「ファボる」という表現はそのまま残り、使い続けられています。

実際に「ファボる」の使用例を見ていきましょう。

• A: 「昨日の投稿、面白かったよね。」
  B: 「うん、即ファボったわ。」
• C: 「あの画像、可愛すぎる！」
  D: 「分かる、思わずファボっちゃった。」
• E: 「このツイート、よくファボられてるね。」
  F: 「確かに、みんな共感してるんだろうね。」

このように、「ファボる」は日常的にSNS上の行動を表す言葉として使われます。

「ファボる」は、一見すると軽い行動のように思われがちですが、他者への賛同や共感を示す重要なコミュニケーション手段です。そのため、意図的に無視したり、見逃したりすると相手に誤解を与えたりする可能性もあります。

加えて、ファボが多く付くことが人気の証であったり、逆に少ないと影響力が低く見られたりすることから、SNS依存や自己評価の問題につながる場合もあり注意が必要です。

「ファボる」に似た言葉として、SNSの投稿に対して同様の反応を示す「いいね」、「ライク」（like）などがあります。これらはプラットフォームにより異なる機能名ですが、いずれも「投稿を気に入った」という意思表示に使われます。

また、Z世代とそれ以上の世代との間では、使われる言葉やサービスが違うことが多いです。「いいね」をリアルな世界の会話で使うことが多い中高年世代に対し、若者は「ファボる」というカジュアルな表現を好む傾向が見られます。

「ファボる」は、SNS上で簡単にコミュニケーションを図るための便利な言葉です。特にZ世代にとっては身近なものとして根付いており、SNSの特性をよく表した動詞と言えます。

しかし、この行為が相手へどのように受け取られるか、またその影響を考慮することも重要です。時には軽やかに、時には慎重に対応することで、SNS上のコミュニケーションをより楽しく豊かにすることができます。